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まだ足りないと訴える体をベッドから引き剥がして
今日も一日を始める。
寝ぼけた頭を煙草で起こして
弛緩した体に熱いシャワーで渇をいれて
眩む日差しに飛び込む。
ゆっくり
まっすぐ
歩いて
未来を想う。
振り返ったりはしない
振り返れば、
きっと立ち止まってしまうから。
デスクに向かって論文を読む
過去の研究者達のなんと偉大なことか。
俺は
俺はどんなことを未来に残せるのだろう。
鉄を溶かして
型に流し込んで
その圧倒的な赤に魅入る。
ゆっくり
でも確実に
前を見て
歩いていこう。
自分の生き方を誰かと比べたりはしないさ
俺は
俺以上でも
俺以下でもないから。
草原の石に腰掛けて
日差しを仰ぐ。
煙草の煙と
未来への希望を胸に充たして
今日も俺は生きている。
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だんだんと冷えてくる北海道の秋
冬はもう目前だ
だんだんと思考が冴え渡る
冷える空気と加熱する思考
頭を冷却する必要も無く、体内のすべてのエネルギを思考することだけに回す
空には澄んだ空気と輝きを増す星々
あぁ、冬が来る
冬はもう目前だ
だんだんと思考が冴え渡る
冷える空気と加熱する思考
頭を冷却する必要も無く、体内のすべてのエネルギを思考することだけに回す
空には澄んだ空気と輝きを増す星々
あぁ、冬が来る
ひらひらと舞うように
しかしそれは確実に
意志を持って行動している。
ひらひらと踊って
上へ
下へ
右へ
左へ
透き通った羽で羽ばたき
ゆったりと存在している。
もしも
もしもこの世に妖精なんてものが存在するのならば
こいつらに他ならないと思う
しかしそれは確実に
意志を持って行動している。
ひらひらと踊って
上へ
下へ
右へ
左へ
透き通った羽で羽ばたき
ゆったりと存在している。
もしも
もしもこの世に妖精なんてものが存在するのならば
こいつらに他ならないと思う
何が一番かどうかなんて
決めるのは他人じゃなくて
自分自身でいいんじゃないか?
不格好でも
無様でも
走り続ければいいんじゃないか?
それでぶっ倒れたら
一休みすればいい
決めるのは他人じゃなくて
自分自身でいいんじゃないか?
不格好でも
無様でも
走り続ければいいんじゃないか?
それでぶっ倒れたら
一休みすればいい
深夜の川沿いの公園のベンチに
煙草を吸いながらお月見。
良い月だ
こんな月の夜は、何か良いことがありそうだ。
そんな思考も束の間
「お兄さん、お月見?」
後ろから声をかけられた。声の主は背後にいた少女以外有り得ないだろう。
俗っぽい言い方をすれば、かなりの美少女だった。
―――そうだけど、君もかい?
「えぇ。隣、いい?」
―――構わないよ
こちらの意志を確認すると、少女はちょこんと腰を下ろした。
「良い月ね」
―――あぁ
「こんな月の夜は何か良いことがある。そう思ってたんじゃない?」
―――図星だね
「じゃあ、もう良いことはあったんじゃない?」
―――自分で言うことじゃないね
「そうね」
それきり少女は黙る。
美しい景色において語らうのは無粋
その景色を堪能する事こそが、今するべきことだ。
灰皿に煙草を揉み消して、次の煙草に火をつける。
「こんな可愛い女の子の傍で、よく平気そうに煙草吸えるわね」
―――僕は元々吸っていたよ。そこに君が来たんじゃないか
「む~。嫌な言い方」
―――ごめんごめん。確かに君は煙草が苦手みたいだ
「へ?」
―――尻尾、出てるよ
「え!?」
そう言って少女は自分の尻を触る。でも、そこに尻尾はなかった。そこで始めて少女は自分がハメられたことに気付いた。
「いつから、気付いてたの」
―――実は最初から
「嘘、完全に人間として振る舞ってたのに」
―――これまでの経験上、君のような子が僕に話しかけてくることがなかったからね
「...寂しい理由。じゃ、どうしてすぐに言わなかったの?」
―――夢を見ていたから
「寝てたの?」
―――いや、そうじゃなくて。現実を認識する前に、自分を騙していたんだよ。君のような子と話をする機会がなかったから、少し幻想に浸っていたかったんだよ
「そう、人間は自分も騙せるのね」
―――君らは人を騙すのは得意みたいだけどね
「楽しいからね。でもね...」
少女は一度言葉を切り、こちらをキッと睨みつけた
「私たちは其処に誇りを持ってる。だから、それがバレた時はすっごく腹がたつの」
少女は顔を真っ赤にして立ち上がった
「次は...絶対にバレないようにしてやる!」
そう叫んで、少女は走り去った
―――実は狐耳が出てたからって言ったら、もっと怒ったろうなぁ
煙草を吸いながらお月見。
良い月だ
こんな月の夜は、何か良いことがありそうだ。
そんな思考も束の間
「お兄さん、お月見?」
後ろから声をかけられた。声の主は背後にいた少女以外有り得ないだろう。
俗っぽい言い方をすれば、かなりの美少女だった。
―――そうだけど、君もかい?
「えぇ。隣、いい?」
―――構わないよ
こちらの意志を確認すると、少女はちょこんと腰を下ろした。
「良い月ね」
―――あぁ
「こんな月の夜は何か良いことがある。そう思ってたんじゃない?」
―――図星だね
「じゃあ、もう良いことはあったんじゃない?」
―――自分で言うことじゃないね
「そうね」
それきり少女は黙る。
美しい景色において語らうのは無粋
その景色を堪能する事こそが、今するべきことだ。
灰皿に煙草を揉み消して、次の煙草に火をつける。
「こんな可愛い女の子の傍で、よく平気そうに煙草吸えるわね」
―――僕は元々吸っていたよ。そこに君が来たんじゃないか
「む~。嫌な言い方」
―――ごめんごめん。確かに君は煙草が苦手みたいだ
「へ?」
―――尻尾、出てるよ
「え!?」
そう言って少女は自分の尻を触る。でも、そこに尻尾はなかった。そこで始めて少女は自分がハメられたことに気付いた。
「いつから、気付いてたの」
―――実は最初から
「嘘、完全に人間として振る舞ってたのに」
―――これまでの経験上、君のような子が僕に話しかけてくることがなかったからね
「...寂しい理由。じゃ、どうしてすぐに言わなかったの?」
―――夢を見ていたから
「寝てたの?」
―――いや、そうじゃなくて。現実を認識する前に、自分を騙していたんだよ。君のような子と話をする機会がなかったから、少し幻想に浸っていたかったんだよ
「そう、人間は自分も騙せるのね」
―――君らは人を騙すのは得意みたいだけどね
「楽しいからね。でもね...」
少女は一度言葉を切り、こちらをキッと睨みつけた
「私たちは其処に誇りを持ってる。だから、それがバレた時はすっごく腹がたつの」
少女は顔を真っ赤にして立ち上がった
「次は...絶対にバレないようにしてやる!」
そう叫んで、少女は走り去った
―――実は狐耳が出てたからって言ったら、もっと怒ったろうなぁ