忍者ブログ
携帯で見てる皆様へ。ページ最下部に注目。3月の頭から載せてましたけど、気付いたのは一人しかいませんでした
<< 02  2026/03  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31    04 >>
[29]  [30]  [31]  [32]  [33]  [34]  [35]  [36]  [37]  [38]  [39
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

カチリと時計回し

カチリと半時計回し

たったそれだけの半回転


例えば雨

荒れ狂う水の塊も

室内への侵入は叶わない


例えば風

吹きすさぶ猛威も

室内への侵入は叶わない


カチリと時計回し

カチリと半時計回し

たったそれだけの半回転

たったそれだけの強固な守り

PR



色付き始めた紫陽花


この場所の紫陽花は青にのみ染まる


君が青に染まるのは



まだ先になりそうだ

無人駅のプラットホーム

切符も買わずに無賃乗車

行き先が何処かは知らない


ただ、ここではない何処かに行きたかった


人気のない車内でうとうと

目を覚ませば誰もいなかった

車掌が切符を見に来る様子もない


窓の外は嵐のようだ


時計を確認すれば午前2時

こんな時間に走る汽車はそう多くはないだろう

そして......

プシュー......

こんな時間に駅に止まることもそうそうないだろう


ふと視線を上げれば人の姿

ピシッと張った灰色のスーツに帽子に杖をつくという昭和を匂わせる老人だ

老人は、がら空きの座席の中でわざわざ俺の正面に座った

「お若いの、煙草を持っておらんかね」

―――吸えるのか?

「人もおらん。構わんじゃろう」

煙草を差し出し、受け取った老人はマッチを擦った

嗅ぎなれない火薬の匂いが辺りに漂った

「お若いの、あんたは何処へ行くのかね?」

―――さぁ?終点まで行くのもいいかな

「あまり生き急がんことじゃ」

―――何?

「老人の忠告は受け取っておくもんじゃて」

そう言って、老人は帽子の下の禿げた頭をぺしぺしと叩いた

―――そう言うあんたは何処へ行くんだ?

「さぁのう」

―――この列車は何処まで行くんだ?

「案外、あの世かもしれんぞ?」

―――笑えない冗談だ

「ホッホッホ、そうカッカするな」




老人は黙りこくり、車内に静寂が戻ってきた

老人はうつらうつらと舟を漕いでいる

ならば、俺ももう一眠りすることにしよう




眠りに落ちる直前に見た窓の外では

未だに嵐が続いていた

世界を霧が包み

世界を雨が濡らし

世界を太陽が照らした


人を霧が包み

人を雨で濡らし

人を太陽が照らした



アナタを見ていると

アナタを思い出す

アナタを見ていると

アナタを重ねる

アナタを見ていると

アナタで心が充たされる



心に靄がかかった姿


涙に頬を濡らす姿


太陽のような笑顔



そのすべてが

好きなんだ
空に浮ぶ雲は

工場の煙突から作られる


世界を撫でる風は

人の動きにより生み出される


人を濡らす雨は

誰かが流した涙が蒸発して生まれる



人間を中心に世界が回っているわけではないけど

こんな風に理由を付けてみると

ちょっと楽しい
★ カレンダー
02 2026/03 04
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
★ 最新コメント
[03/26 真由]
[03/25 小雪]
[03/25 六月]
[03/24 NONAME]
[03/11 小雪]
★ 最新記事
★ 最新トラックバック
★ プロフィール
HN:
夏影
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1986/12/13
職業:
大学生
趣味:
読書、考え事
自己紹介:
自称ではない二つ名

エスプレッソの紳士
Mr.SevenSutars
紳士な錬金術師
★ バーコード
★ ブログ内検索
★ 最古記事
(05/06)
(05/06)
(05/07)
(05/07)
(05/07)
★ カウンター
★ アクセス解析

Copyright (c)CADENZA FIORITURA All Rights Reserved.
Photo material 空色地図  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]