★ いつか夢見た未来で

星を覆う空

人を乗せる大地

神秘を秘める海

南北に続く高架線


この高架線の続く先に

君はいるのだろうね


君を想い、文字にしてネットワークの海に送る

ねぇ、これって何かに似てると思わない？

そう、文通

随分と進化してしまったけどね


子供だった僕らが夢見た未来に、僕らはいる

あの頃なら、そう、文通が主流だったのだろうね

相手が見えず、長く長く、時間のかかる方法だった

でも、今は違う

手元の端末を取れば、すぐにでも君に言葉を送れる

すぐにでも君の声を聞くことが出来る

便利な時代になったものだね



あの頃に比べると、多くの時間と自由を失った

変わりに手に入れたものは手段と知恵

代償としては、相応なものじゃないかな


今日も、君を想い手紙を送る