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深く

深く

どこまでも落ちていく。

このまま落ち続けたら

僕は一体何処に辿り着くのか。



光の届かない海底

その底に

僕は足をつけた。

光はなく

当然自分の姿さえ見えない。

あぁ、そうか

どん底というのはきっと

光が閉ざされた世界なんだな。




そんな世界に訪れる光明ひとつ。

あれは...

なんだろう?

光の指す方へゆっくりと歩を進め

そうしてそれが何かわかった。

―――鮟鱇...

「わぁ、ビックリした」

表情が変わった訳ではないが、その代わりに触角の光が二度、明滅した。

「何か用?」

―――用は無いけど、光に誘われて、ね

「まるで虫みたいだ」

―――虫を知ってるの?

「知識だけだけど。通りすがりの烏賊さんに聞いたんだよ」

―――で、その烏賊さんは?食べたの?

「失礼だなぁ。知識をくれた相手を食べるわけないじゃないか。...足は一本貰ったけど」

―――食べたんじゃないか

「君だってお腹が空いたら食事をするじゃないか」

―――まぁ、そうだけど

「で、君は結局ここに何をしに来たの?」

―――一度どん底を味わってみようと思って

「どん底って...物理的にどん底になってどうするのさ」

―――いや、まぁ、そうなんだけど

「で、何かわかった?」

―――暗いってことかな。ここは光が届かないから

「そうだね。だからこそ、僕たちは光を放つ」

―――どうして自分で光を放とうと思ったの?

「どうしてかな。多分、そうしないと生きていけなかったからだよ」

―――そうしないと...生きていけなかった...。そう、そうなんだ

「何かわかったのかい?」

―――どん底での生き方かな

「ふふっ、物理的にだけどね」

―――それは言わない約束だよ

「ごめん、ごめん」

―――じゃ、そろそろ僕は上に戻るよ

「じゃあ、僕も行くよ」

鮟鱇は身を翻し、その光を二度明滅させた。

―――byebye、か
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空を見上げれば満天の星空

波音は優しく

海面に映るは黄金の月


語り

触れ

互いを見つめる


―――暗いのは怖いよ

そう呟く、君の不安げな顔も

今は揺らめいて見えない


翳す掌を合わせて

そっと微笑む

でもきっと

この表情も

君には見えないんだろうね


君を知りたくて

僕は僕を知った

僕を知りたくて

僕は君を知った


君はいつも不安そうで

だから僕は陽気に振舞う

君が泣けば

僕は笑わそう

それで君が笑ってくれれば

僕は嬉しい



風が出てきた

ジャケットの裾を立ててその場を後にする

濡れた手をそっと払い

夜の街へと戻っていく
いつぞやのちゃんちゃん焼きのあまりの鮭

実はこの処理に困った

松さんは

「余った分はお前にやるって言ったろ?遠慮しないで持ってけ」

...って言ってもどうすっかなぁ、と悩んでいる間も研究室の冷凍庫で眠り続ける鮭の半身

そんな時に親からメールが


「元気かい。こっちは稲刈り終わって白菜取りしてるよ」

...

これだ!

親に米を送ってくれとメールをし、届いた新米の八十九(おぼろづき)

新米と言えば?








刺身に決まってるだろう

ということで鮭の半身を解凍




とりあえず皮を切り分ける



...ただ切るのも捻りがないなぁ

そうか、あれだ!


ということで花を咲かせました




でも、何か足りないよなぁ

そうか!

ということでネギを散らした







新米と刺身のハーモニー

美味しく頂かせていただきました

ここで注意点

鮭は寄生虫がいることが多いので、間違っても新鮮なものをそのまま頂かないように

焼くならそのままでも良いのですが、刺身にするなら一度冷凍してからにしましょう
熱く

熱く

さらに赤熱



放射される眩い紅

近づくことの叶わない高温

触れれば

骨まで溶かし尽くす



どろどろと

どろどろと

蠢き続けるそれは

新生の時を今か今かと待ち続ける



型に流し込めば

形は定着するだろう

だが

違う




留まることを知らず

絶えず変わり続けるその姿

他者を寄せ付けない圧倒的な高熱

それこそが

あるべき姿



紅く

紅く

さらに赤熱


型になど

流し込まれて堪るものか
未来を光り輝くものだと信じ

今を耐え忍んだとしても

そこにあるのは

今となんら変わらない今日だけだ



未来を光り輝くものにしたくて

今を励み続ければ

そこにあるのは

望んだものより大きな希望に包まれた明日があるだろう




「いつか」なんて日は来ない

手にするために努力し続けたものだけに与えられる明日は

「いつか」なんて日には含まれない
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性別:
男性
誕生日:
1986/12/13
職業:
大学生
趣味:
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自己紹介:
自称ではない二つ名

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