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月が遠くで呼んでいるんだ
甘く囁くように
辛らつに突き放すように
きっとそこは居心地がいいんだろう
赤子を包む揺り籠のように
けど、生憎と僕はかぐや姫じゃないから
そこが帰る場所なわけじゃないんだ
仲間が助けてくれたよ
もうオツベルに使役される必要もないし、くだらない意地を張る必要も無いんだ
だから、こうして夜道を歩いていられる
僕の歩く道は直線じゃないから
寄り道もするし、回り道もする
だから、もしかしたら僕の歩く道に、また月の光が差し込むかもしれない
クロスポイントは過ぎたけど、また新しい交差点があるかもしれないね
僕はもう少し歩いてみるよ
この霧の晴れた頃に、また会おう、サンタマリア
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遠い昔の幻想
あの頃の僕の右手はピストルだった
親が運転する車は退屈で
窓から見える電信柱を数えていた
その内、ふと思い立って右手を突き出してみた
親指と人差し指を立て、残りはすべて曲げる
小さな、ピストルの完成
BAN!BAN!BAN!
小さなガンマンが持つピストルは最強で、百発百中
どんなものでも倒し、絶対に弾が逸れることは無いし、弾が切れることも無い
幼い幻想の中では男の子はみんな最強だった
あの頃の僕らなら、神様だって殺せた